2020年03月05日13時18分
【ニューヨーク時事】新型コロナウイルスの感染拡大への懸念が続く中、米株式市場の参加者らは「一喜一憂」を繰り返している。４日の株価は、米大統領選の民主党候補指名争いで中道派のバイデン氏が躍進したことを好感し、前日の大幅下落から一転、急反発した。ただ、感染拡大による米企業業績への影響が表れつつあり、市場の不安定な動きはしばらく続きそうだ。
新型コロナの世界的な感染拡大が明らかになった先週、優良株で構成するダウ工業株３０種平均は、２度にわたり１０００ドル超の急落に見舞われた。今週に入ると、日米欧の中央銀行による金融緩和期待を背景に、２日には１２９３ドルと過去最大の上昇幅を記録。４日の上昇幅も１０００ドルを超えた。
ただ、投資家のリスク回避姿勢が転換したとは言えない。市場参加者の不安心理を示す「恐怖心指数（ＶＩＸ）」は節目とされる２０を超え、高止まりしたまま。４日の市場では、株価が上昇したにもかかわらず、安全資産とされる債券が買われる場面もみられた。
米複合企業ゼネラル・エレクトリック（ＧＥ）は４日、１～３月期の営業利益が約２億～３億ドル（約２１５億～３２０億円）下押しされると発表。市場では「新型コロナの悪影響がどこまで広がるか読めない」（米アナリスト）と先行きを不安視する声が上がっている。 
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March 05, 2020 at 11:18AM
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米株市場「一喜一憂」 新型コロナ、根強い懸念 - 時事通信ニュース
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