埼玉県所沢市の西武学園医学技術専門学校で、栄養士を目指す一年生の学生十四人が地場産の食材を生かして考えたレシピの審査会が開かれた。地産地消を推進する市と同校の連携事業の一環で、今年で十二回目。
今回のお題は、「武蔵野うどんレシピ」と「フライパンひとつで作る『ワンパンレシピ』」の二つ。学生らは夏休み中にアイデアを練り、この日の審査会で調理した。「豆乳と野菜うどん」、「狭山茶クリームチーズどらやき」など、メインディッシュからデザートまで多彩なメニューがそろった。
農業振興課職員と同校教員が味や見た目の美しさなどを審査した結果、最優秀賞には所沢市の枡田陽子さん(33)が考案した「とろーりあんかけのかぶの肉詰め」が選ばれた。枡田さんは「カブの皮や葉も刻んで蒸して、カブ丸ごとのおいしさを詰め込んで薄味に仕上げた。卒業後は子どもが喜ぶ給食を考案する栄養士を目指したい」と語った。
学生考案のレシピは、同課が十月中旬ごろに発行する冊子「所沢産農産物を活用した地産地消レシピ vol・12」に掲載され、表紙は枡田さんの受賞作が飾る。(中里宏)
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