米Microsoftは12月15日(米国時間)、M1プロセッサ搭載Macに対応した「Microsoft Office For Mac」の製品版の提供を始めた。
同社は11月11日に、Intel向けバイナリに加えて、Apple Silicon向けバイナリもセットにした「Universal 2」形式のβ版の配布を始めていたが、1カ月ほどで製品版もUniversal 2形式となった。「ヘルプ」の「更新プログラムのチェック」をクリックして、Microsoft AutoUpdateを起動し、「更新」ボタンを押せばアップデートできる。最新版のバージョンは「16.44」だ。
今回の新版で最も大きく変わったのはOutlookだ。ウィンドウ上部の「リボン」が目立たなくなり、メール本文を表示する部分がやや細くなって、その右側にカレンダーと当日の予定を表示するようになった。表示する情報は多くなったが、リボンが目立たなくなったせいか、全体的にスッキリとした見た目に変化している。
次のバージョンから、iCloudアカウントとの同期に対応する。iCloudのメールや連絡先、予定をOutlookでも確認できる。予定の追加や削除ももちろん可能だ。Microsoftはこの機能を持たせたOutlookの提供を数週間で開始するとしている。
Excelには、入力の手間を大きく省く機能が加わった。紙などに印刷してある表を、iPhoneのカメラで撮影し、その画像データを読ませることで、表の内容をまとめてExcelに入力できる。macOSの「連係カメラ」機能を使って、「書類をスキャン」をクリックすると、iPhoneが書類を認識し、スキャンし、Excelに読ませるデータを出力する。この機能は今回のアップデートから利用可能だ。
このほかにも、WordやPowerPointの「校閲」機能に変更が加わり、コメントが多く入っても、本文の表示を邪魔せず、本文に集中しやすくなる。さらに、コメントを入れるときは「@」の後にユーザー名を入れることで、誰に対してのコメントかが明確になり、コメントを受けたユーザーもコメントを返しやすくなる。「@」を付けたコメントは、Microsoft 365の大企業向けサブスクリプションのユーザーに限って、今回のアップデートから利用可能になっている。本文の表示を邪魔しないコメント機能は、一般向け含めたβ版では利用可能となっており、2021年2月にはこの機能を持たせた製品版のプレビューが登場する。
さらに、OutlookやWordに音声で文字を入力可能にする機能や、綴りや文法の誤りを指摘し、書き方を提案するといった、Windows版のOfficeに備わっている機能がMac版Officeにも加わる予定だ。
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