財務省は、新型コロナウイルスの感染拡大や原油価格の下落に伴い投資需要が減退する物価連動債市場を下支えするため、さらなる発行額の減額や買い入れ消却の増額を検討している。30日に開催する国債市場特別参加者会合（ＰＤ会合）で決定する。
事情に詳しい関係者によると、５月の物価連動債の発行額を2000億～2500億円に減らす方向で調整している。３月下旬に開いたＰＤ会合では発行額を4000億円から3000億円に引き下げており、５月の発行額の減額は２回目となる。
一方、４－６月期の買い入れ消却額を月100億円単位で増やす案も検討されている。３月会合では当初計画の月200億円・四半期計で600億円から、月500億円・四半期計1500億円に増やしたほか、３月に3000億円の買い入れ消却も実施するなど、需給改善に注力している。
リーマンショック後には、急速に需要の低下した物価連動債の発行を一時停止した経緯があるが、今回は発行停止ではなく、発行額の減額と買い入れ消却の増額で物価連動債市場の維持継続を図る。
ロイター通信は28日、財務省が５月８日に予定している物価連動国債の発行額を2000億円とする調整に入ったと複数の政府筋の情報を基に先に報じていた。
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April 28, 2020 at 04:42PM
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財務省が物価連動債さらなる減額検討、コロナ下で市場下支え－関係者 - ブルームバーグ
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