数日前、Twitterはウェブ版やスマホアプリのUIを「Chirp」と称する新フォントと高コントラストなバージョンにアップデートし「利用しやすく、ユニークで、会話に集中できるようになる」とその効能を自慢げに述べていました。ところが、このアップデートを誰もが歓迎したわけではなかったようで、新しいUIになった直後からユーザーからは目が疲れる、頭が痛くなったなどの苦情が多数寄せられる事態になったため、再び調整して目に優しいものにすることを発表しました。
UIの主な変更点は、白背景の場合ならボタンの色を黒基調とすることで高コントラスト化、視認性を高めたと主張されるものでした。しかし、比較的目の敏感な人にとっては、これがかえって仇になってしまったようです。たとえばフォローするボタンは、従来ならまだフォローしていないアカウントが白色で表示され、すでにフォローしているアカウントなら黒く表示されていたのが、突然反対の表示になったことでユーザーに混乱を引き起こしました。
また、新しく採用したフォントChirpについても、あるユーザーは新しいフォントに代わってから「文字が波打って見える」と述べ、またあるユーザーは「頭が痛くなるためしばらく見るとイライラして目を閉じてしまう」と報告しました。そのため「Windowsユーザー向けのChirpフォントの問題を特定し、積極的に修正に取り組んでいる」とチームは返答しています。
Twitterはこのフォントの導入について「Chirpフォントをテストした際、慣れるまでに少し時間がかかるものの、全体的にはこの変更が気に入られることがわかった」と述べていました。しかし、慣れれば最終的には気に入るはずだと言われても、眺めるだけで(慣れるまで)苦痛なSNSなど誰も望んだりはしないはず。Twitterがどれぐらいの人数を対象にテストをしたのか、本当にそれほど良い評価があったのかも気になるところです。
Twitterは今回の変更に対するネガティブな意見が多かった不評だったことに関してTechCrunchに「最初からずっと、障害のある方々からのフィードバックを求めていた」と説明しています。しかし、障害のある人たちのために健常な人のことを忘れてしまっては改善とはなり得ません。そこはTwitterもわかったのか、「人々にはさまざまな好みやニーズがあり、今後もこのフォントに関するフィードバックに耳を傾け、改善を続けていく」としています。
Source:Twitter
via:Cnet
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