
コストコ・ホールセール(NASDAQ:COST)は、会員制の大型量販店チェーンを展開する企業です。
アメリカ・カナダ・イギリス・アジア地域・オーストラリアなど全世界に800倉庫弱の販売網を持っています。
幅広い品揃えと、商品を入荷したままの状態で倉庫に並べて販売することにより、管理・陳列コストを削減し可能となっている低価格での販売が主な特徴となっています。
会員制の量販店では、商品を原価ギリギリで販売し、主な収益を年会費で賄うというビジネスモデルが確立しており、囲い込みビジネスという側面があります。
競合としてはビージェイズ・ホールセール・クラブやウォルマートが設立したサムズクラブ、EC事業を展開するアマゾンなどが挙げられます。
本記事では、コストコ・ホールセールの2021年第2四半期決算の情報と今後の株価の推移について見ていきます。
最新決算情報と今後の株価の推移
決算発表直前である03/04における同社株価の値動きについて簡単に確認していきます。
始値は323.37ドル、終値は319.04ドルとなっていました。
同社株は上場後から現在まで成長を続けており、新型コロナウイルス感染症が蔓延し世界経済が打撃を受けた2~3月付近においても、多少の上下はあったものの、株価に大きな影響はなく、2020年年末までは安定した上昇を続けていました。
しかしながら2021年に入って以来、同社株価は下落傾向にあります。
コストコ・ホールセールはS&P500の構成銘柄のひとつであり、執筆時時点における同社時価総額は1406億ドルとなっています。
続いて同社の配当実績について確認していきます。
なお日付は権利落ち日を記しています。
2021/02/04…配当:0.7ドル(配当利回り:0.88%)
2020/12/01…配当:0.7ドル(配当利回り:0.78%)
2020/10/29…配当:0.7ドル(配当利回り:0.74%)
2020/07/30…配当:0.7ドル(配当利回り:0.74%)
2020/04/30…配当:0.7ドル(配当利回り:0.85%)
同社の配当利回りは1%未満であり、決して高い配当利回りであるとは言えません。
また2021年2月権利落ち分の配当で増配を発表しなかったことにより、連続増配年数も途切れてしまいました。
ただ同社は特別配当も定期的に行っており、2020年12月には一株当たり10ドルの特別配当を実施しました。
ここ8年で4回目の特別配当であり、実際の配当利回りはここで示した配当利回りよりも高くなっています。
最新決算情報について
概要
2021年第2四半期決算の概要は以下の通りです。
総収入…447.69億ドル(前年同期比15%増)
純売上高…438.88億ドル(前年同期比15%増)
会員費収入…8.81億ドル(前年同期比8%増)
営業利益…13.40億ドル(前年同期比6%増)
同社に帰属する純利益…9.51億ドル(前年同期比2%増)
同社に帰属する希薄化後EPS…2.14ドル(前年同期比2%増)
アナリストらによる同社業績の事前予想では、売上高が437.5億ドル、EPSが2.45ドルとなっていました。
アナリストの予想を上回る売り上げを残すことができたものの、営業経費が新型コロナウイルス感染症関連でかさみ、思ったよりも利益を上げることができなかったものと推測することができます。
同社が今四半期で計上した営業経費は390.78億ドルであり、前年同期の340.56億ドルと比較すると15%ほど上昇しています。
同社の好調な売上高はこの営業経費の増加によって相殺されているということが分かるのではないでしょうか。
詳細
続いて同社の地域別・販売形態別の売上高について見ていきます。
アメリカ…前年同期比11%増
カナダ…前年同期比13%増
その他の地域…前年同期比22%増
Eコマース…前年同期比76%増
既存店売上高についても力強い伸びが見られます。
またEコマースによる売上高も凄まじい成長を示しており、76%もの成長が見られています。
ただ前四半期においては86%となっていました。
決算発表後における株価の推移
決算発表翌日である03/05における同社株価の値動きについて見ていきます。
前日終値である319.04ドルに対して、5日における同社株価の始値は1%減少した315.33ドルとなっていました。
その後日中を通して冴えない推移が続いたため、終値は317.32ドルとなっており、前日終値から1%弱下落しました。
同社株価が下落した要因として、アナリストらによる事前予想を下回るEPSしか残すことができなかったことが挙げられるのではないでしょうか。
最後に同社の今後について考察していきます。
同社はコロナパンデミックの影響により業績が好調に推移した企業のひとつです。
パンデミックの中において消費者の嗜好は変化しました。
消費者はコストコ・ホールセールのような大型ボックスストアで食品や家電製品、日常家庭用品などを購入しています。
またEコマースを利用し、外出しなくとも購入ができるようになっています。
前四半期決算においては、売上高が前年同期比で17%の成長、純利益は38%の成長を遂げていました。
しかしながら今四半期において、売上高は15%の成長と同水準ですが、純利益は2%の成長となっており、純利益に焦点を当てると、低調な成長であると評価することができるかもしれません。
しかしながら先ほども述べた通り、純利益においてあまり成長が見られなかった理由は明らかになっています。
それは新型コロナウイルス感染症に関連した賃金や衛生費の増額です。
コロナワクチン普及の目途はたっていると言え、今後このようなコロナウイルスに関連した経費は減少していく傾向にあると考えています。
また売上高も衰えることなく、好調に推移しています。
これらを総合的に考えると、同社の業績は今後も好調に推移していくものと考えられるのではないでしょうか。
アナリストらによる同社目標株価の平均を見てみると、398.89ドルとなっています。
現在下落傾向にある同社の株価ですが、これは割安感があると見ることもできます。
今後必ず株価が回復するという絶対的な根拠はありませんが、同社の収益力が衰えているわけではないことを考えると、同社は今後も安定した成長を続けていくものと期待することができます。
好調な業績の推移を市場にアピールすることにより、同社の株価は再び上昇基調へと回帰するのではないでしょうか。
参考元:Costco Wholesale Corporation Reports Second Quarter and Year-to-Date Operating Results for Fiscal 2021 and February Sales Results
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