Pages

Wednesday, February 10, 2021

Razer Book 13レビュー:MacBookに一番近い2021年版Windowsノート - ギズモード・ジャパン

クリーンなデザインでパワフル、でもちゃんと七色に光る。

ゲーミングノートPCといえば…なRazerが、ビジネス向けノートPC「Razer Book 13」を発表しました。すっきりしたデザインと高性能に、Intel Evoの認定、Razerらしい遊び心も加わって、米GizmodoのSam Rutherford記者からはかなりの高評価です。


3年ほど前、僕はMacBookに最も近いWindowsラップトップとして、HUAWEI(ファーウェイ)Matebook X Proを推してました。でも今、その栄冠はRazer Book 13に渡すことになりそうです。Razer Book 13は、Razerにとって初めてのビジネス用ノートPC、つまりゲーミング用でないノートPCなんですが、他のマシンにはない要素も入ってます。Razer Book 13はDell XPS 13ほど手頃でも、M1チップ搭載MacBookほどパワフルでもないのですが、それでもここにしかない価値があります。

Razer Book 13

210209_razerbook13rev2
Image: Sam Rutherford - Gizmodo US

これは何?:Razer初の汎用ラップトップ

価格:1,200ドル(日本国内価格15万3454円)から、レビュー機は2,000ドル(同23万6182円)

好きなところ:しっかりしたビルド、16:10のディスプレイ、ディスプレイの選択肢が豊富、Intel Evo認定、充実のポート類。

好きじゃないところ:バッテリーライフはまずまずレベル、ちょっと高い。

クリーンでシャープなデザイン

デザイン的には、Razer Book 13をAppleのラップトップと間違える人がいても全然おかしくないと思います。フタに付いてるRazerのロゴも、今までのRazerのノートPCに比べてずいぶん控えめです。MacBookと同じようなCNC加工アルミニウムのユニボディで、軽量かつ頑丈ですが、MacBookよりもエッジがクリーンでシャープです。あ、でもRazerがAppleをコピーしたって言いたいわけじゃありません。ただ色もシルバーだし、今までのブラックとグリーンの配色と比べると、似ている部分のほうが目立ちます。

Razer Book 13は入出力ポートが素晴らしく充実しているので、出先で使うときにアダプター持ったっけ?と心配する必要がありません。Thundetbolt 4対応のUSB-Cポートふたつ(データと充電両方に使えます)に加えて、USB-A、microSDカードスロット、フルサイズのHDMIポートまであります。基本的に必要なポートは全部あるといっていいでしょう。

ゲーミングにフォーカスしたRazer Blade Stealthと違う部分は中身です。ディスプレイは16:9じゃなく若干背が高い16:10の13.4インチになり、その若干の違いが作業中にはありがたいです。ディスプレイの選択肢がいろいろあり、フルHDだとタッチと非タッチの両方、4Kだとタッチスクリーン(レビュー機はこれ)です。解像度が高い方がいいか迷う人のために言うと、僕は基本は高解像度派ですが、13インチっていうスクリーンサイズからすると、ここはフルHDにしとくのが賢いかなと思います。

210209_razerbook13rev3
Image: Sam Rutherford - Gizmodo US

キーボードの両サイドには上向きのスピーカーがあり、音質は良好です。その手前には、大きくて割と正確なタッチパッドが付いてます。Razer Book 13はゲーミングノートPCじゃありませんが、キー単位で設定できるChromaバックライト搭載です。でもデフォルトの色は白なので、いきなり虹色に光って注目を浴びる心配もありません。バックライトの色はいつでも好きなように変えられます。

210209_razerbook13rev4
キーボードのバックライトはデフォルトでは白ですが、設定でフルRGBにもできます。Image: Sam Rutherford - Gizmodo US

ベンチマーク結果は優秀

内部のハードウェアは、CPUが11世代Core i5かi7、GPUはIntel Iris XEが内蔵されてます。RAMは8GBまたは16GB、ストレージは256GBまたは512GB。レビュー機はCore i7-1165G7搭載でベンチマークは良好。BlenderのCPU・GPUレンダリングテストではDell XPS 13(同じCore i7-1165G7搭載)より20〜30秒速い結果でした。

Handbrakeの動画編集ベンチマークも同様で、4K動画の1,080pへの変換がRazer Book 13では15分32秒、Dell XPS 13は17分24秒でした。Razer Book 13はゲーミング用ではなく、Razer Blade Stealthみたいに別立てGPUを追加するオプションはないのですが、普通の仕事とかライトな動画編集くらいはサクサクこなせます。

この性能に寄与している要因はいくつかあります。まずサイズが11.6×7.8×0.6インチ(296×196×15.15mm)で重量2.95ポンド(1.34kg)と、Dell XPS 13(11.6×7.8×0.58インチ≒ 296×199×14.8mm、2.64ポンド≒1.2kg)よりも若干大きく、重くなっています。その分、排熱に関しては有利な作りになってるんです。

210209_razerbook13rev5
アダプタ持ち歩く心配がないのはうれしいです。(Image: Sam Rutherford - Gizmodo US)

210209_razerbook13rev6
Image: Sam Rutherford - Gizmodo US

210209_razerbook13rev7
Image: Sam Rutherford - Gizmodo US

210209_razerbook13rev8
Image: Sam Rutherford - Gizmodo US

でももっと大事なのは、本体下に搭載のデュアルファンと連動するベーパーチャンバー冷却システムで、これが熱を筐体の外に押し出す働きをしています。ファンの部分は高温になり得るので、膝に載せて使うときは要注意です。

バッテリーライフに関しては、8時間25分とまずまず、普通です。同じ動画再生テストではDell XPS 13は10時間09分、AppleのM1 MacBook Airは14時間02分でした。

AppleやDellの有力なオルタナティブ

210209_razerbook13rev9
Image: Sam Rutherford - Gizmodo US

それでもRazerが初めてゲーミング以外で作ったラップトップとしては、非常にしっかりしています。Razer Blade Stealthみたいな派手さ、アグレッシブさはないですが、僕らがRazerに関してすごく良いと思ってる大事な部分がちゃんと全部揃ってます。つまり、パワフルな性能、素晴らしいビルド、美しくも機能的なデザインです。

スペック的に同等のDell XPS 13に比べるとやや高めになりますが、Chromaキーボードや豊富なポート、冷却システムといったプラスアルファの要素もあるので、Razer Book 13はDellやAppleといった王道ラップトップに対するオルタナティブになる価値十分です。特にクリーンなラインにRGBがちらりと覗く、そういうのが好きな人は心が動くことでしょう。

まとめ

・Razer Book 13には指紋リーダーがありませんが、赤外線カメラ搭載で、Windows Helloの顔認証が使えます。

ポート系が充実していて、USB-C(データと充電両方)×2、USB-A×1、フルサイズHDMI×1、microSDカードスロット×1です。

・Razer Book 13とRazer Blade Stealthの最大の違いは、前者は画面が少しだけ背が高くアスペクト比16:10であることと、独立のGPUはサポートしていないことです。

・MacBookみたいなクリーンなデザインで、macOSじゃなくWindowsが動くラップトップが欲しい人にオススメできます。

・Razer Book 13はIntel Evoプラットフォームの基準をクリアしていて、Wi-Fi 6対応、明るいスクリーン(レビュー機は輝度333ニト)、インスタント・ウェイクアップ(一瞬でスリープから復帰)といった特長があります。

Let's block ads! (Why?)


からの記事と詳細 ( Razer Book 13レビュー:MacBookに一番近い2021年版Windowsノート - ギズモード・ジャパン )
https://ift.tt/36W4wZG
科学&テクノロジー

No comments:

Post a Comment