現地時間2020年12月15日、MicrosoftがOfficeアプリやクラウドサービスをまとめた「Microsoft 365」のMac版をアップデートして、Apple Silicon搭載Macにネイティブ対応させたと発表しました。
4 ways Microsoft 365 is improving the experience for Mac users - Microsoft 365 Blog
https://www.microsoft.com/en-us/microsoft-365/blog/2020/12/15/4-ways-microsoft-365-is-improving-the-experience-for-mac-users/
Microsoft updates Office apps for Mac with Apple Silicon support, iCloud accounts in Outlook, more - 9to5Mac
https://9to5mac.com/2020/12/15/microsoft-office-apple-silicon-icloud/
2020年12月15日より展開されるMac版Microsoft 365がApple Silicon搭載Macにネイティブ対応したことによって、Outlook・Word・Excel・PowerPoint・OneNoteなどの主要なOfficeアプリはApple Siliconの性能を最大限に生かすことが可能になりました。さらにMac版Microsoft 365の外観とUIもmacOS Big Surと一体感のあるものに刷新されました。
加えて、OutlookがiCloudアカウントを公式サポートしました。2020年12月15日以降はMac版Outlookで、iCloudアカウントに届いたメールだけでなく、iCloudアカウントに紐付けられた連絡先やカレンダーも処理できるようになるとのこと。
また、Microsoftは2021年に登場する新機能についても告知しています。Mac版のWord・Excel・PowerPoint・OneNoteに新たに搭載される予定の「TellMe」という検索ボックスは、探している内容を入力することで、必要なOfficeアプリや実行したいアクションに素早くアクセスできるとのこと。さらに、Mac版のWordとOutlookには音声でコンテンツを作成できる「Dictation Toolbar」が新たに登場し、文法や単語をミスを訂正してくれるMicrosoft EditorがMac版Wordに対応し、Mac版Outlookでは顧客とカレンダーを共有できるようになり、機密情報を保護するMicrosoft Information Protectionのラベル機能がMac版のWord・Excel・PowerPoint・Outlookに対応する予定です。
一方で、2020年に生じた新型コロナウイルスのパンデミックで需要が急激に高まったオンライン会議ツールのMicrosoft TeamsはApple Silicon搭載Macにネイティブ対応していません。Microsoftは「現在開発中で、作業の進行に応じて情報を公開します」と述べており、2020年12月15日の段階ではApple Silicon搭載MacにおいてMicrosoft TeamsはmacOSのエミュレーション機能であるRosetta 2で実行されると説明しています。
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