中国での正式発売から1年を迎えた任天堂の家庭用ゲーム機「スイッチ」は、これまでソニーやマイクロソフトなどのゲーム機が敬遠されていた同国のゲーム機市場で、既に販売台数トップの座を確立している。
中国では騰訊(テンセント・ホールディングス)を通じて販売されるスイッチだが、ゲーム市場調査会社ニコ・パートナーズによると、正規とグレーマーケットを通じた販売台数は年初来で130万台を超えた。これは、同期間のソニー「プレイステーション4(PS4)」とマイクロソフト「Xbox One(エックスボックス・ワン)」の合計販売台数の約2倍となる。スイッチの同国での累計販売台数は400万台近くとなっている。
任天堂が中国においてハードウエアで初のヒットを記録している背景には、テンセントの販売力と新型コロナウイルス禍による巣ごもり需要、一連の強力なゲームソフトのリリースがある。スイッチは世界市場では、ソニーの「プレイステーション5(PS5)」やマイクロソフトの「Xbox シリーズX」といった新型ゲーム機との厳しい競争に直面している。こうした競合機種はグラフィックス性能などが大幅に優れ、今冬のホリデー商戦で人気商品となっている。
任天堂の広報担当者は、テンセントを通じた中国での販売台数に関するコメントを控えた。任天堂の決算資料によると、日本を除くアジア太平洋地域での今年の販売台数は250万台余りとなっている。
エース経済研究所の安田秀樹シニアアナリストは「任天堂のキャラクターは中国でもよく知られ、市場とも相性が良い。ソニーやマイクロソフトに比べると、任天堂は中国市場での覇権に一番近いところにいる」と述べた。(ブルームバーグ Zheping Huang、Takashi Mochizuki)
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