「ソージュ」は、2015年にスタートしたパーソナル・スタイリング・サービスで蓄えたリアルなデータと声を基にシンプルなアイテムを企画・生産・販売。トラベルフレンドリーやシーズンレス、デイ&ナイト、そしてラグジュアリーを目指し、アイテム数と流通経路を絞り込むことで市場価格の60~70%で販売している。原価率は現在、45~50%。「WWDJAPAN」が推定する年商は、現在10億円強だ。
アップデートを続ける洋服は、「本来なら、旧品番を売り切ってから次を出したい」ところだが、一方で「あるサイズは新仕様なのに、別のサイズは旧品番は許されない」。だがブランドの拡大とともに、そんな旧品番は少しずつ増加。そこで考えたのが、在庫限りの商品を「ソージュ シクロ」で販売し、加えて売り上げの一部を公益財団法人などに寄付する取り組みだ。
「ソージュ シクロ」で販売する商品は、従来よりも低い価格に改定している。まずは当初価格の3割オフに、それでも売れなかったら原価ギリギリの半額程度にもう一度改定して。つまり、「結局は、セール」だ。だが「ソージュ シクロ」での販売に至るまでには、社内で議論を重ね、いくつかの工夫を盛り込み、消費者も自分たちも納得できるように努めた。主な工夫は、以下の通りだ。
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