ＪＲＡが購入、育成した２歳馬のトレーニングセール「２０２１ ＪＲＡブリーズアップセール」が２７日、中山競馬場で行われた。昨年は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点からメールによる入札方式で行われたが、今年は２年ぶりに従来のセリ方式で開催され、オンラインでの参加も可能となった。上場頭数は昨年より２頭少ない７３頭で全頭が売却。総売却価格（税込み）は８億２４５万円で、前年比７５７９万円増だった。 ２０１６年の皐月賞馬ディーマジェスティは今年が初年度産駒。同馬が父であるサツマガイアの１９（牝）を競り落としたのは、ディーマジェスティのオーナーであった嶋田賢氏。２７００万円（税込み２９７０万円）で落札した。 「サツマガイアの１９」は２６日の騎乗供覧では上場馬の中で“一番時計”となる２２秒７をマークするなど注目を集めていた１頭。台付価格は３５０万円だったが、どんどん値段が釣り上がると、最終的には２７００万円でハンマープライス。嶋田氏のマネジャーである飯倉健史氏は「ディーマジェスティ産駒はオーナーが５頭所有していてこれで６頭目。ブリーズアップセールでディーマジェスティ産駒を出して頂いて、値段的には高いかなと思っていたけど、とにかく無事に１つ勝つことが夢です」とデビューを心待ちにした。同馬は２９日に美浦の手塚貴久厩舎に入厩する予定だ。
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